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宇都宮大学2023年教育学部推薦第4問

おはようございます。Tです。

宇都宮大学教育学部の推薦入試,小論文の問題も今日でラスト。ここまで全然論じることなく,数Ⅱ・数B・数Bときております。最後はいよいよ数Ⅲか!?…と思いきや,ここでまさかの中3。そして,ここで初めて小論文らしい問題が登場です。

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ひとまず,問1の解答を載せておきます。

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この図ではa>b>0の場合しか言えていない!!とか言われそうですが,問題文中の例もx,a,bの正負等は度外視して図を示しているので,この程度の解答で許容されるでしょう。
さて,問2ですが,ここでいかにも模範解答のように文章を並べると,色々と問題が起こりそうなので,ここでは控えます(笑)

ただ,少しコメントをしておくと,こういった,公式orその証明の図解化は,
①図で表すことで,その意味や意図が見えやすくなる
②図で表すという活動自体がそれなりの難易度をもっている
の2種類があると思います。この問題の例題の方は①,問1は②に当てはまるように思います。問2で”あなたの経験”を交える際,それがどちらに当たるのかを明確にしておくと良いですね。たとえば,等差数列の和の公式(orその証明)を図示するのは①に当てはまります。一方,∑公式のうち2乗和の公式について,模型を用いて説明してくれる先生が稀にいますが,その模型を作るのはかなりの思考と労力が必要で,これは②に当てはまります。別の例としては,三平方の定理を,直角三角形の各辺に沿って正方形を作り,2つの正方形を切り貼りして大きな正方形を埋めるという証明がいくつも知られていますが,これらはもれなく②です。しかし,ピッタリ当てはまる様子を見るとやはり感動しますし,それは貴重な体験と言えます。
そして,最も重要なのは,図そのものが証明となることはほとんどなく,図が言わんとしていることをちゃんと文章にして初めて正式な証明となります。つまり,あくまで補助的な役割,もしくは考え方の手がかりを得るきっかけである,ということは注意が必要です。
…やはり,これは教員採用試験向けの問題ですね…。

さて,これで宇都宮大学の問題はやりつくしたので,次はまた別の大学へ進んでいきます。まだまだ,2023年の問題を色々あさっていきます!!

by mathmathmass373 | 2023-05-24 07:36 | 大学入試数学 | Trackback | Comments(0)